吉野貴順
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VOL.7
 
皆さんお久しぶりです。
前回の原稿提出から既に8ヶ月、日々進化する実樹子さんのホームページにあって、
私のコラム?は化石のように埋もれてしまって います。毎度の事ながら、ご免なさい。
 さて、実はフロアボールに関しても、ここで報告しなければならない出来事やイベントが沢山あったのですが、ついつい怠けてしまいました。
例えば、 2005年12月にアジア・太平洋フロアボール選手権大会で2連覇を果たした男子の日本フロアボール・ナショナルチームが、
現在、5月にスウェーデンで 開催される世界選手権大会に向けて活動中…………など、ですが、
今回はフロアボールのことは1回お休みにします。
 その代わり、皆さんの記憶の新しいうちに、『トリノ冬期オリンピック参戦(懺悔)記』とでもいうべき個人的文章を、
自戒の念を込めて残しておきたいと 思うのであります。

トリノ冬期オリンピック閉会式にて

 オリンピックの主役は間違いなく選手であり、選手を直接的に指導するコーチですら脇役的存在である。
ましてや、トレーニングドクターとして選手やコー チを科学的見地からサポートし助言する立場にある私は、
オリンピックにおいては正に陰の存在に過ぎない。陰の存在として、常に冷静に状況を判断するのが、ここでの私の任務なのである。
しかし、そんな黒子的な存在の私でさえ、オリンピックにおいてスポットライトを浴びることが許される唯一の瞬間があ る。それが閉会式なのである。
前回もそうであったが、やはり閉会式には独特の味わいがある。
 私は日本選手団ショートトラック・スピードスケート・チームの一員として閉会式に参加した。
結果はともあれ、一つの事を成し終えた解放感に身を委ねながら、仲間とともに興奮気味に閉会式の花道を歩いた。正に花道であった。
この時ばかりは、選手村にいる日本選手団全体に漂っていた重苦しい雰囲気を、一 時だけ忘れることができた。
『やはりオリンピックは素晴らしい!』と素直に感じてしまう。
そして私は選手席に座り、消えゆく聖火を眺めながら、『今回も また閉会式は感動的だった!』、
『でも何故、そう思えるのだろうか?』などと考えていた。
 正直にいおう。長野やソルトレーク・オリンピックに比較して、今回のトリノ・オリンピックに対して、私は冷めていた。
このオリンピックに向けて払った 努力の量も質も、過去2回のオリンピックには到底及ばない。
それでも、そんな中途半端な気持ちの私でさえ、閉会式では何かしらの達成感や解放感を味わう ことができたのである。実に心地よい時間であった。
そこで私は、さらに考えてしまう。
例えば、『私が今感じている感動のレベルと、金メダルを勝ち取った 荒川選手の抱く感動とは同じレベルなのであろうか?』。
勿論、比較することさえ失礼なほど、荒川選手の感動や達成感や充実感が大きいに決まっている。
誰 が考えたって、答えは実に簡単である。
では何故、そういえるのか?
それは、『このオリンピックに向けて費やした努力や情熱、乗り越えてきた苦しみ・悲し み、犠牲にしてきたもの、抑えてきた感情、
………………等々は、彼女の方が桁外れに大きいからである』。
 そう、ここまできて私はやっと、当たり前の結論に辿り着いたのである。
何事も、頑張れば頑張る程、努力すれば努力する程、乗り越えてきた苦しみが大き ければ大きい程、事を成し遂げた後の充実感や達成感、
そして感動は大きいのである。当たり前のことである。
でも、当たり前と分り切ったことが、できない のもまた人間なのである。
『ソルトレークからトリノまでの4年間、私が属する医・科学サポート・チームは、競技力向上にどれだけ貢献できたのであろう か?』、
いや『貢献なんていう言葉を使うこと自体おこがましい。私は私なりに、もっともっと努力できたはずである』と悔やんでしまう。
『もっともっと積極的に、貪欲に、野心的に挑戦するべきであった』と深く反省してしまう。
 でも、でも。そうは言うものの、『やはりオリンピックは素晴らしく感動的であった!』。こうして話はまた、スタートラインに戻ってしまう。
そして、後 悔の念を前提とする私の思考は、出口の見えない迷路の中に沈んでいった。
 私は改めて、「努力や情熱の度合が大きい程、感動も大きい!」ことに気付いた。当たり前といえば当たり前の事である。
それならば、閉会式にて感じた自戒の念を糧として、ここ暫くの間は、少なくとも私の関っているショートトラック競技やフロアボール競技、
そして大学での授業や学生指導については、全力 投球を続けなければなるまい。
自己満足でもいい、やはり人生には感動できる何かが必要なのだと私は思う。
そう言えば、トリノ・オリンピックのスローガン が『Passion lives here』であったことを、今思い出した。





VOL.6

女子世界フロアボール選手権大会で戦ってきました!
     
 まずは、日本から応援して下さった皆さん、ありがとうございました。
 お礼を申し上げるのが1ヵ月半以上も遅れてしまいました。ご免なさい。
 心の整理が、ほぼ完了しました。
 という訳で、かなり遅くなってしまいましたが、
5月28日〜6月5日の期間、
シンガポールで開催された『 '05(第5回) 女子世 界 フ ロ ア ボ ― ル 選 手 権 大 会』の報告をさせて頂きます。 
 
 さて、女子日本チームは、前回2003年のスイス大会のBディビジョンにおいて優勝したため、
今回は念願であった世界選手権Aディビジョン(世界上位 8チーム)に出場しました。
 
 予選リーグの初戦は、世界チャンピオンであるスウェーデンとの対戦でした。
10年前には、ギネスブック的な30点以上の大差で敗れた訳ですから、
この 試合は、日本チームがこの10年で世界のトップに何処まで追い付けたのかが試される重要な試合でもありました。
したがって、日本チームとしては、負ける 事を前提とした上で、
失点をできる限り少なくする事をチームの目標にしていました。
スウェーデンチームにはプロ選手も多く含まれることから、コーチ陣と
しては悪くて20点差、良くて15点差の負けを覚悟して試合に臨みました。
そして、結果は、勿論、我々は敗戦してしましたが、選手は大健闘し、
何と女王 スウェーデンを相手に1対9という予想以上のパフォーマンスを見せてくれました。
普段は『怒る』という感情以外の感情(喜?哀楽)をあまり見せない私 も、
試合終了後には、目頭に熱いものを感じずにはいられませんでした。
そして、スウェーデンのテレビ局からのインタビューの時には思わず……、VTRに
は私の涙も映っていたのではないでしょうか?勿論、選手には秘密ですが。
 
  翌日の第2戦目は、前回4位のノルウェー戦でした。
ノルウェーは大会前のナショナル・マッチで、スウェーデンに12対0で負けている事、
練習を見る限 り日本とあまり差を感じなかった事などから、作戦を全面的に変更し、
ノルウェーには勝つ事を前提にして真っ向勝負を挑むことにしました。
負け方の美学を 追求した昨日とは異なり、どんどん積極的に攻撃も行ない第1ピリオドは0対0の接戦を演じました。
しかし、第2ピリオド以降は地力に勝るノルウェーに上 手やられ、
結果として1対13という予想外の大差での敗戦となりました。
負け惜しみではありませんが、常に世界のトップレベルに位置するノルウェーを相 手にして、
勝ちを意識して真っ向勝負を挑んでみようと思い、
それを実行できたことは、この10年における日本の成長ぶりを示す事柄であり、
次の10年に 向けた記念すべき第一歩であったと解釈しています。
 
 予選リーグの第3戦は、ロシアとの対戦でした。これも、勝つ事を前提にしてゲームに挑みました。
日本チームは、ゲームの序盤から善戦し、日本が先行し ロシアが追い付くという具合にゲームが展開し、
第2ピリオドは3対3の同点で終了しました。
そして、先に1点取った方が勝つという状況の中、国際試合の 経験不足のためか、
我々の力と気持ちは今一歩及ばずロシアが試合を決定するゴールを決め、
結果として3対4での惜敗となってしまいました。
 この結果、日本チームは予選第1グループの4位が確定し、
同じく第2グループ4位となったチェコと、7位−8位決定戦を戦うことになりました。
日本 チームはこの試合も善戦し、第1ピリオドは0対0という互角の戦いをしましたが、
第2ピリオド以降は地力に押され、結果として4対0での敗戦となりまし た。
そして、日本チームの8位が決定し、次回2007年デンマーク大会では、
Bディビジョン降格となることが確定してしまいました。
 
 しかし、結果として日本チームは4戦全敗ではありましたが、
実は自分達自身が思っていた以上に、世界的にみた自分達の競技力が高いレベルにあることを
実感することができました。
また、もし、日本チームがヨーロッパの国々同様に、
年間に何度もナショナル・マッチを行ない切磋琢磨できる環境にあるのであれば、
「もっともっと強いチームが作れるのにナ〜……」とも思われました。
一方、日本において、すなわち駿河台大学において、本格的にフロアボールを始 めて10年の節目の年に、
世界の最高峰Aディビジョンにおいて、このようなレベルの高い貴重な体験を積む事ができたことは、
今後の10年にとって大きな 力となるものと確信しています。
さらに、国際連盟の役員をはじめ多くの関係者からは、
最後までゲームに集中し奮闘を続ける日本選手に、大いなる賞賛を頂 いたことも報告させて頂きます。
 
 ところで、監督としての自分を振り返ってみると、
唯一最大の失敗は、監督である私自身が日本チームの実力を過小評価していたことでした。
そのため、 ディフェンス重視のチームづくり、負ける事を前提に失点を最小限に抑えるチームづくりをしてきました。
勿論、その事自体はそれなりの結果を残している訳 ですが、一方で、いざ勝つ事を前提にプレイしようという状況では、
選手達は必ずしも持てる能力を充分に発揮していないように感じられました。
もう少し、 事前に相手チームの競技力等に関する情報収集ができていれば、
日本チームとしてもまた別の準備方法があったのではないかと悔やまれます。残念!
 
 さて、来年の5月には、フロアボールのメッカとも言うべきスウェーデンで男子の世界選手権大会が開催されます。
そして、国内に目を向けると、既に5月 の下旬から、
本年度の日本フロアボール・リーグ(男子13チーム、女子5チーム)が始まっています。
しかし、世界選手権から帰国してからの約1ヵ月半の 間、正直なところ私の心の中には、
フロアボールに対する前向きな気持ちが涌いてきませんでした。
ですから、実はこの原稿も書き始めてから、既に1ヵ月以 上経過しています。
自分自身の心の整理ができずにいましたので、中々、次のことを考えて前に進むことができず、躊躇するばかりでした。
 しかし、この原稿が完成に近づくにつれ、私の中に次の目標に向けた情熱が沸き上がって来るのが感じられます。

おそらく、この原稿がアップされる頃に は、夢を追掛ける人に戻っているのでしょう…………?
 そろそろ、男子の世界選手権に向けた準備を開始しなくちゃね!
 2020年のオリンピック種目採用を目指して私も頑張るゾー!!






VOL.5

2005女子世界フロアボール選手権大会にイッテきます!

 お久しぶりです。
本当は、昨年の12月以来、
フロアボールの女子ナショナルチームの事を、何度か書くつもりでいたのですが、遂に時間切れです。

 実は私、5月28日〜6月5日の期間、
シンガポールにおいて開催される2005女子フロアボール選手権大会に、
日本代表チームの監督として参加するため、明日出発してしまうのです。
そこで、出発前になんとか文章を残したいと思い、
大慌てで原稿を書き始めた次第です。

 日本がフロアボール競技の国際舞台に初めて登場したのは、1995年のことでした。
その時も、私がチームを率いていました。
勿論、男女とも全敗、それ も大差による完敗でした。
特に、スウェーデンやフィンランドには、20分×3ピリオドのゲームで、
30点位の大差をつけられての屈辱的な敗戦でした。

 その苦い経験から10年目の今年、我が日本女子チームは、
アジア発のAディビジョン(世界のベスト8)チームとして、世界選手権大会に出場します。
この10年で我々、すなわち日本のフロアボール競技は、どこまで成長したのか、
どの程度スウェーデンやフィンランドに追い付いたのか、
それを試す絶好の チャンスがやってきたのです。

 日本チームは、Aディビジョンのグループ1で、
前回世界チャンピオンのスウェーデン(5月30日)、
前回4位のノルウェー(5月31日)および前回5
位のロシア(6月2日)と、予選リーグを戦い、その後順位決定戦(6月3日)に臨みます。

今回の大会で、Aディビジョン8位のチームは、自動的に次回B ディビジョンに降格となります。
したがって、何とか1勝し、Aディビジョンに残留することが、チームとして最大の目標です。

 しかし、冷静に戦力を分析すると、現実はかなり厳しい状況にあります。
今の私の心境は、少し大袈裟ですが、『負け戦と分かっていながら、
それでもなお 戦に挑んでいく』武将のそれに近いのではないでしょうか?
そして、負けるにしても、美しい負け方があると思います。
負け方の美学にこだわりたいと思います。
あるいは、『相手チームに一泡食わせてやろう』という野心もあります。
そして、スウェーデンには無理でも、ノルウェーやロシア、
あるいは順位決定戦 では、ヒョットしてヒョットしたら、ラッキーが重なって、…………….。
という微かな望みも心の奥底に抱いていないわけでもありません。

 ただ、今、皆さんの前で言えることは、我々日本チームは、常に全力でプレイするということです。
平均身長で15〜20cm、平均体重もおそらく20〜 25kgは違う相手に、我々は必死で喰らいついていきます。
とにかく一生懸命ボールを追い掛けます。そんな、常に前向きな姿勢が、
私が指揮する日本チー ムの信条です。
過去の大会では、弱いながらも大きな相手に一生懸命挑んでいく日本チームを、
圧倒的多数の観衆が味方になって応援してくれました。
今回 も、そんな観客を味方にしてしまうようなプレイをしたいと思います。

 準備状況は、必ずしも万全とはいえません。
しかし、昨年の12月以来、我々にとっては“夢の舞台”であるAディビジョンでの試合に備えて、
多くの男子 選手の協力も得て、できるだけのことはやってきました。
この10年間の成果、日本のフロアボール選手の情熱を、正面からぶつけてきたいと思います!

 なお、今回の世界選手権大会の公式サイトは、下記のとおりです。
皆様のパワーを日本から、少しでも送って頂ければと、願っています。

 http://www.wfc2005.com/




VOL4:12.18update
 前回原稿をUPしたのは7月1日、そして今日は12月16日。光陰矢の如し!
私は一体......... 、.......... ? 実樹子さんご免なさい!
そう言えば、7月5日の実樹子さんのDiaryにも、
『そろそろ「フロアボールとはなんぞや」というコラムをお願いしますね。』なんて書いて頂き、
せっかくきっかけを作ってもらったにも関わらず、.......... 。本当にご免なさい!  
でも、自分が一番大切にしているもののことを書くのは、実は結構大変なことなのだと痛感させられました。
書きたいこと、伝えたいこと、理解して欲しい ことは、沢山あるのに、
何だか自分の心の中を見せてしまうようで、特に「自分の夢を語る」のはかなり恥ずかしいものです!
 でも今日こそは、皆さんにとって未知のスポーツであるフロアボール(Floorball)について
書こうと決意しました。
というのは、
私は
12月8 日〜12日の期間、
シンガポールにおいて
開催された
「第1回アジア太平洋フロアボール選手権大会」に、
日本代表チームの監督として
参加し、数日前に
帰国 したところなのです。
その大会で、
日本代表チームは男女とも、
オーストラリア、
マレーシア、
シンガポールを破り見事優勝し、
アジア太平洋地域における初 代チャンピオンとなったのです。
考え様によっては、選手達からフロアボールと私の夢を、
皆さんに紹介する最高のきっかけをプレゼントされた訳ですし、
そ ろそろ実樹子さんにも申し開きもできない状況になってしまったので、
ついに重い筆をとることにした次第です。  
そして、ついでながら来年の5月には、同じくシンガポールにおいて女子の世界選手権大会が開催されます。
実は、現在国際連盟には33ヵ国が登録されて いますが、
その中で日本女子チームの世界ランクは、何と8位なのです。
そのため、世界選手権大会では、
上位8ヵ国で構成されるAディビジョンでプレイす ることになっているのです。
これって、もしかして、かなり、すごい事だと思いませんか???  
と言う訳で、私の大きな夢は、「フロアボールをオリンピック種目し、
かつ日本代表チームをそのオリンピックに参加させること」なのです。
 ではでは、『フロアボール(Floorball)』とはどんなスポーツかというと、
要するに、体育館において
プラスチック製のスティックとボールを用 いてプレイする『アイスホッケー型のスポーツ』なのです。
日本では、まだまだ知名度は低いのですが、
北欧を中心とするヨーロッパ諸国では非常にメジャー なスポーツで、
本場であるスウェーデン、フィンランドおよびスイスなどでは、サッカーに次ぐ人気種目といわれ、
プロ選手も存在するほどのスポーツとなっ ているのです。  
日本においては、「ユニホック」、「ユニバーサルホッケー」あるいは「ユニホッケー」という名称で、
フロアボールの原形となったレクレーショナル・ス ポーツが、1980年代の始め頃より今日までプレイされています。
そんな中で、1994年の3月に、私の所属する駿河台大学で、
日本では始めて、正式な 競技スポーツとしてのフロアボールへの取組を始めました。
そして、1994年の5月には、第2回のヨーロッパ・フロアボール選手権大会を
、公式には日本 人として始めて私が視察し、日本にフロアボールの全貌を伝えたという歴史的経緯もあり、
このフロアボールというスポーツを、私自身のライフワークとした いと考えています。
 現在、国際連盟である(International Floorball Federation : IFF)は、
精力的に世界レベルでの普及に努めています。
そして、2020年の夏季オリンピックで、正式種目として採用されるべく確実な歩みを始めてい ます。
16年後の「大きな夢の実現」に向けて、私も日本での先駆者として、微力ながら国際連盟の活動、
日本での普及、そして特に日本チームの競技力の向 上に貢献したいと考えています。
 正に、『 Floorball It's My Life ! 』  今度の日曜日から、
来年5月の女子世界選手権大会に向けたナショナル・チーム選手の選考と強化練習が始まります。
この先暫くは、フロアボールについて 書いていきたいなと思っていますので
、皆様是非、おつき合い下さい。

VOL3:7.01update  前回の原稿送付から既に3週間が経過。  
この間、山本実樹子さんのホーム・ページが、どんどん充実していくのを密かに観察していました。
忙しくて何もしない自分に、結構、“罪悪感”を感じて います。
 というように、言い訳をしながらこの原稿を送るあたりが、
実樹子さんに「負けず嫌いで理屈っぽい」と言わせてしまうのでしょうか?
でも実は“負けず嫌 いで理屈っぽい”と評された事、本当はかなり気に入ってます。
そして、もう一つ、繊細な仕事をされている女性から「繊細です」と言って頂いた事、本当に 光栄に思います。
 などと、すっかり煽てられて、
これから少なくとも約3〜4時間はかかるであろう230人分を超える小テストの採点を一時中断してまで、
この原稿を書く あたりは、すっかり実樹子さんの術中にハマッテしまっているのでしょうか?
 さて、先週末、
私は、長野県の野辺山で行なわれているショートトラック・スピードスケート競技の強化合宿に参加して、
選手たちの体力測定を行なってき ました。
今年はアテネ・オリンピックの年で、多くの皆さんの感心はそちらに向いています。
でも、冬の種目の選手たちも2年後のトリノ・オリンピックに向 かって、しっかりと頑張っています。
大きな夢の実現のために。
  今日の私の主張3:「夢を勝ち取れ!」  「夢を勝ち取れ!」、私の大好きな言葉です。
実はこのフレーズ、長野オリンピックに向けたショートトラック競技の日本ナショナルチームのスローガンで した。
メンタル・サポート・スタッフからの提案で、選手・スタッフ全員の気持ちを象徴し、
チームの方向性を示すようなスローガンを全員で決める事になっ たのです。
この時の我々の“夢”とは、勿論“金メダルの獲得”です。
選手にとっても、コーチにとっても、そして科学サポート・スタッフにとっても、
オリ ンピックでの金メダルは正に、“近くて遠い夢”“届きそうで届かない夢”
“叶えてみたい夢”“一度でいいから見てみたい夢”“ひょっとしたら実現できる 夢”
“頑張り次第で現実となる夢”そして“絶対に達成しなければならない夢”でした。
長野オリンピックの最終日、ショートトラック競技500mにおい て、
弱冠18歳の西谷岳文君が金メダルを獲得しました。
そうです、最後の最後で、皆を代表して、西谷君が“夢を勝ち取った”のです。
科学的データに 裏付けられた金メダルでしたので、私も良い夢を見させて頂きました。
 夢に向かって努力する若者の可能性は無限大です。でも、夢を勝ち取るためには、実力が必要です。
才能も必要です。地道な努力が必要です。家族や仲間、 コーチやスタッフの協力も必要です。
そして、もしかしたら人智の及ばない何か絶大なるものの手助けも、少しだけ必要かもしれません。
6年前に夢を勝ち 取った西谷君、そして6年前に夢の実現に一番近いと言われた寺尾君、などなど、
野辺山の強化合宿でみんな 今も頑張っていました。体力・気力とも充実していました。
どうか2年後のオリンピックで“大きな夢を勝ち取って”欲しいなと願わずにはいられません。
 失礼な言い方かもしれませんが、私には、そんな夢に向かって一生懸命努力し続けている選手の姿と、
着々と夢を実現している山本実樹子さんの姿がオー バーラップして見えてしまいます。
何か、共通する勢いとオーラを感じます。私は“夢を勝ち取る” ために努力している人間が好きです。
応援したいと思います。
そして、私自身も“夢を勝ち取る”ために努力を続ける人間でありたい思います。

VOL2:6.09update  山本実樹子さんのホームページを見る機会が随分増えました。
大学のコンピュータの電源を入れた日には、何故か必ず覗いているような状態です。
勿論、そ の理由の第1は、
このHPの片隅に拙い文章を掲載させて頂いている事に端を発する色々な意味 の好奇心なんだろうと思います。
でも理由はそれだけでは無いことを、最近はっきりと認識できるようになりました。  
実は何を隠そう私も、このHPを見て、
その優しさ・柔らかさ・温もり・色使い・
ほのぼのとした雰囲気・ファンタジー!........に、すっかり癒されている人間のひとりだったのです。
本当にこのHPは良い味を醸し出していると 思います。
そして誰かが指摘していたと思うのですが、もしかすると本当に山本実樹子さんと管理人のほんまかおりさんは、
史上最強の「天然コンビ」なのか も知れないナ!などと、深く頷いてしまうのです。
今日の私の主張2:やっぱり音楽はスポーツと同じだ??!  
そんな訳で、山本さんの日記を読み、そして皆さんの感想を読むと、
6月4日のアプリコでのコンサートが如何に気合いの入った素晴らしいものであったか が伝わって きます。
その時間を共有できなかった不運、致命的に乗り遅れた感じがします。
 そんな私ですが、6月4日のコンサート後の山本実樹子さんの日記には大いに共感 できます。
心地よい無力感・疲労感に抱かれる時間は、何かを成し遂げた人だけが味 わえる至福の時ですよネ!
多分、私がスポーツの世界で、例えばオリンピックや世界 選手権大会などの国際大会に指導者として参加して、
味わった『あの感覚』に近いん だろうなと想像します。
何れにしても、スポーツであれ音楽であれ、
何か一つの事に 集中して、一生懸命頑張った人だけが味わえる『あの感覚』ですよね!
 おまけに腹筋痛の発生とは? スポーツに益々似ていますよネ。
そして、このことから、
ピアニストにとっても「やはり姿勢を維持するための筋肉である腹 筋や背筋が 重要」であり、
したがって良い演奏をするためには「腹筋や背筋などのベーシックな 筋力を鍛えることも、
必要なんだろうナ?」などと、あれこれスポーツと音楽を対比 しながら想いを巡らせていくと、
『そうだ!やっぱり音楽はスポーツと同じなんだ?! !」いう結論に、またも到達してしまうのでした。
 でも、私なら少なくとも2〜3日は、放心状態で虚無の世界に遊んでしまいそうな のですが、
次の日には早速「べートーヴェンの“熱情”」のおさらいとは、
さすがに “夢を持ったプロ”は違いますネ、山本実樹子さん!  
その大きなパワーに、負けず嫌いの私も、脱帽のうえ最敬礼です。

VOL1:6.02update
今日の私の主張:音楽もスポーツだ!??
 さて、実は私は、大学における体育教師を生業としています。
また、スケート競技 では医科学スタッフとしてオリンピックでのメダル獲得を目指す仕事に携わっています。
また、フロアボール競技(体育館の床の上で行なうアイスホッケーに 似た新しいスポーツ)では、
協会の執行役員および現場指導者として世界選手権大会での活躍を 目標に、第一線でバリバリ頑張っています。
これらスポーツのお話は、また機会を改めることにします。  
しかし、然様にスポーツの世界にドップリと浸かっている私ではありますが、
山本実樹子さんをはじめ、プロの音楽家の方のお話しを伺い、演奏する姿を見 ていると、
「音楽は基本的な部分でスポーツと同じだ!」と思ってしまうことがあります。
勿論、 この逆のパターンで、
スポーツの一流選手のプレイを見て、その機能的美しさを芸術と感じることは、非常によくある話しです。
 さて、当然のことながらスポーツであれ音楽であれ、
その道を極めるためにはそれぞれに固有のテクニックが要求されます。
そして、スポーツであれ音楽で あれ、生理学的観点からいうと、
技能・テクニックは
“神経−筋協調能”という大脳を含めた神 経系と筋肉とが上手く協調して機能することによって生み出されます。
そして、その道のプロあるいはトップと呼ばれる選手や音楽家は皆、
間違い無く人並み 外れた高いテクニックを持っています。
ですから、生理学的には音楽もスポーツも、基本的には 同じということになります。
しかも、そのテクニックを常に最高の状態で発揮するためには、
それなりのレベルの体力と精神力が必要となります。
勿論、ス ポーツと音楽 では、求められる体力の種類も水準も異なります。
しかし、例えばプロのピアニスト の腕や指の筋肉、あるいは演奏時に正しい姿勢を維持する筋肉には、
「かなりの筋持 久力が必要なのであろうナ」などと、想像してしまいます。
 そして何より、私が共通だナと感じる事は、スポーツでも音楽でも、
才能を開花させ一流であり続けるためには、原理・原則に則った地道なトレーニング・ 練習・レッスンが、
基本的に必要であると言うことです。
勝利のための・成功のための近道は、 実は地道な練習の繰り返しなのです。
地道な練習は、決して裏切らないのです。  
さらに、スポーツであれ音楽であれ、一流の人は皆、幾つになっても情熱、向上心、
好奇心そして夢を持って、個性的に輝いていますよネ!“山本実樹子さん!!”